新型コロナウイルス感染症の影響で「おうち時間」は劇的に増えました。寝ては食べ寝ては食べの繰り返しで「コロナ太り」をしてしまった方もいるのではないでしょうか。外出自粛の動きは弱まっていますが、テレワークはどんどん加速しており、運動の機会がなく太ってしまった方も多いようです。そこで今回はそんな「コロナ太り」を解消するための4つのヒントをご紹介します。無理に痩せようとするのではなく、食事と運動で健康的にスリムな身体を目指しましょう。
減量ペースは「１ヶ月１キロ」
「コロナ太り」の原因は、不規則な食生活・お酒の飲み過ぎ・運動不足です。体重が増加すると内臓脂肪も増えてしまいます。内臓脂肪がついてしまうと糖尿病や高血圧などの生活習慣病を引き起こしやすくなり、最悪の場合動脈硬化や脳卒中を起こしてしまうかもしれません。
一般的に高血圧・高血糖・脂質異常症のうち、2つ以上を発症するとメタボリックシンドロームと診断され、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす可能性が高くなると言われています。さらに、生活習慣病の持病がある方は、新型コロナウイルス感染症に感染した際も血栓症を発症し重症化するリスクが高いという研究結果もあるのです。太りすぎを防ぐことは見た目の問題だけでなく、健康問題にも大きな影響を与えます。
では、なぜ自宅にいると太りやすくなってしまうのでしょうか。まず、家にいる時間が長くなることで体力が低下します。どうしても外に出るのが面倒になり、パパッと作れるラーメン・パスタ・チャーハンなどの糖質が多いメニューに頼りがちに。また、家にいると食事の時間が不規則になってしまうのも問題です。
また、新型コロナウイルス感染症の影響で人と会えず、そのストレスで食べすぎてしまう人も多いんだとか。運動不足と過度のカロリー消費で栄養バランスが崩れてしまう方も多いです。
対策としては、きちんと新型コロナウイルス感染症対策をして、無理をしない程度に運動をすること。適度な運動はストレスが減るだけでなく、気分をリフレッシュできますよ！
ダイエットの第一歩は体重測定。まずは現在地を知りましょう。絶食をするなど無理なダイエットは禁物です。減量ペースは「１ヶ月１キロ」を目安にしましょう。このペースであれば、リバウンドもしにくくなります。「密閉」「密集」「密接」を避けながらジョギングや散歩などの運動をしましょう。帰宅後は、手洗い・うがい・アルコール消毒を忘れずに！室内で運動をする際も、ソーシャルディスタンスを守り感染症に気をつけてください。
在宅ワークや学習は、どうしても同じ姿勢になりがちです。運動不足を防ぐには、30分に1分〜2分、1時間に5分ほど、立ったり歩いたりして軽い運動をしましょう。おすすめはストレッチやラジオ体操などです。
食事のポイントは「一汁三菜」
先ほども申し上げましたが、コロナ太りは不規則な生活が原因です。食べる量を減らせば体重は減るかもしれませんが、すぐにリバウンドしてしまうでしょう。ここでは規則正しい食生活のための4つのポイントをご紹介します。
（1）一汁三菜を心がけよう
食事をする際は、白米、汁物、肉・魚・大豆製品・卵などの主菜、野菜を使った副菜を2品以上用意してください。これで栄養バランスを整えることができます。
（2）おやつの時間は決めましょう
家にいると、ついつい間食をしてしまいますよね。間食はスナック菓子ではなくフルーツやナッツ類など食物繊維やビタミン豊富な栄養価が高いものを選びましょう。食べる時間を決め、ついつい食べてしまうことがないよう、買いだめは控えてください。
（3）ゆっくり食べよう
あまり咀嚼をせずに食べてしまう人も注意が必要です。食べる際はゆっくりと噛んで食べるようにしましょう。ゆっくり噛むことで満腹中枢を刺激し、少量の食事でも満腹感が得られるようになります。
（4）睡眠はしっかり取りましょう
睡眠不足になると太りやすくなります。睡眠不足になると食欲を抑える「レプチン」と食欲を増進させる「グレリン」と言うホルモンのバランスが崩れ、太りやすい体質になってしまうからです。一般的に健康を保つには7時間の睡眠が必要だと言われていますので、最低7時間は眠るようにしましょう。
新型コロナウイルス感染症への対策をしっかり行い、適度な運動をし規則正しい食事をすることは、実はコロナ太りを防ぐ一番の近道です。コロナ太りに悩んでいる方は、ぜひ毎日の生活を見直して、健康的に減量を行ってみませんか？
